後藤内科医院、リウマチ科、内科

ドライマウスの原因

ドライマウスの原因

薬剤性

 ドライマウスを引き起こす薬剤としては下記のものが知られている。

抗うつ薬   クロミプラミン、イミプラミン、フルボキサミン 等
抗不安薬 ジアゼパム、アルプラゾラム、ヒドロキシジン 等
向精神病薬 ハロペリドール、リチウム 等
抗パーキンソン薬 ビペリデン、トリヘキシフェニジル、レボドパ 等
抗高血圧薬 カプトプリル、クロニジン、カルベジロール 等
抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン、アステミゾール、クロルフェニラミン 等
利尿薬 クロロチアジド、クロルタリドン 等
抗コリン作用薬 アトロピン、スコポラミン 等
抗痙攣剤 カルバマゼピン 等
鎮痛薬 イブプロフェン、フェノプロフェン、ナプロキセン 等
気管支拡張薬 アルプテロール、イソプロテレノール、イプラトロピウム 等

 

老人性

 唾液の分泌量は加齢に伴って減少すると考えられている。さらに、老化による咀嚼機能の低下により、唾液が十分に分泌されにくくなることも要因として挙げられる。

 

糖尿病性

 糖尿病で血糖値が高いと、尿量が増えて、脱水状態となり、口腔乾燥症状が出やすくなる。

 

神経性

 ストレスの多い状況下において、口渇を自覚した事は皆さんも経験があるでしょう。ストレスにさらされ続けると、脳からの作用により、唾液の分泌が抑制され、ドライマウスとなる。

 

放射線性

 口腔や顔面領域のがん治療などで放射線を照射した患者では、放射線によって唾液腺が破壊されるため、ドライマウスが発現する事がある。

 

脳血管障害性

 脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)により、唾液分泌を司る神経系が侵されるとドライマウスとなる。脳血管障害の患者では、食物残渣の増加や唾液分泌の減少があり、口腔内は細菌が増殖しやすい環境となっている。これを放って置くと誤嚥性肺炎を起こす危険性がある。

 

シェーグレン症候群

 シェーグレン症候群は、ドライアイ、ドライマウス、ドライスキン等の乾燥症状を主徴とする全身性の自己免疫疾患である。1933年にスエーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンが「ドライアイ」、「ドライマウス」、「関節炎」を伴う病態を最初に報告した。

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