強直性脊椎炎とHLA

強直性脊椎炎とHLA

強直性脊椎炎とHLA

強直性脊椎炎では、多くの患者さんがHLA-B27という遺伝子を持っています。これは血液検査で調べることができますが、保険適用外検査です。ただし、HLA-B27は人種・地域によってその陽性率が異なり(緯度の高いところで高率である傾向があります)、欧米やカナダのエスキモーなどでは一般人口の約10〜50%で陽性ですが、中国や韓国では5%程度、さらに日本では0.3〜0.5%程度と言われています。強直性脊椎炎の患者さんでのHLA-B27の陽性率も人種や地域によって異なり、白人の患者さんでは90%が陽性である一方、本邦では調査の地域によってかなり差があり0.4〜83%程度で陽性と言われています。さらに、我が国ではHLA-B27以外に、HLA-B39、B51、B52、B61、B62の陽性率が一般人口に比べて患者さんにおいて有意に高いと言われています。

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