リウマチと災害
2018年 12月2日JCR2018 全国中央教育研修会 大阪大会に出席し、冨岡 正雄先生（大阪医科大学 救急医学教室 准教授）の「災害時の医療制度について- 関節リウマチを含む慢性疾患の患者支援のために知っておくべき知識 -」を拝聴してきました。印象の残ったコメントを掲載いたします。
災害の関節リウマチに及ぼす影響について
2004-2006年の間に起きた災害（竜巻、台風、豪雨、豪雪、地震）後、関節リウマチ患者（192例）の状態の変化を調査しました。
Modified Health Assessment Questionnaire (MHAQ) scoreで調べた機能の程度に関しては、1ヵ月後、6ヶ月後ともに14%の症例で低下が認められました。Self-rated health status deteriorationで調べた健康の程度に関しては、1ヵ月後、6ヶ月後ともに22%の症例で悪化が認められました。
熊本地震後の関節リウマチ患者（26名）の心身の変化
関節リウマチの症状 地震1週間後に悪化している（19.2%）、2-3ヵ月後に悪化している（23.1%）
地震1週間後の他の症状 風邪・下痢等（46.1%）、睡眠障害・生活リズムの乱れ等（34.6%）
九州リウマチ 37：103-106, 2017
リウマチ患者さんの災害準備と対応
以下のHPを参照してください。
リウマチ患者さんの災害準備と対応（前） いざというとき本当に役立つ「災害の備え」
https://rheuma.jp/column/content.html?id=7
リウマチ患者さんの災害準備と対応（後） 実際に避難所生活を送ることになったら
https://rheuma.jp/column/content.html?id=8
東日本大震災時の日本リウマチ学会の対応
＜患者向け＞
https://www.ryumachi-jp.com/info/news110314.html
＜医師向け＞
https://www.ryumachi-jp.com/info/10kajou.html
https://www.ryumachi-jp.com/info/10kajou.pdf
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